Fess の配布物に組み込まれている検索エンジン

お世話になります。最近Fessの配布物をWindows上で動作テストしています。
ヘルプ画面をみると以下の記載があり、最終的には Elasticsearchを組み込んで使うのが正しい使い方と理解しています。しかし、なかなか ElasticsearchがWindows上で組み込めません。文章を読み込んで下の部分に行くとFessの配布物に組み込まれているのはFess CrawleでElasticsearchではないようです。そこで、質問です。

Q1.Fessの配布物で組み込まれているのはどちらなのでしょうか?

Q2.Fess CrawleとElasticsearchの大きな違いは何なのでしょうか?

Q3.Fessの配布物で3万件ぐらいのファイルを検索すると不自由を感じないぐらい実用的に使えています。Fessの配布物に組み込まれた検索エンジンでは上限はどれぐらいのものなのでしょうか?

将来的には社内に導入したいと考えていますが、(商用サポート契約して)さてどうしたものかと悩んでいます。

-------- 以下 ヘルプ画面から引用 ---------------------------
Fess では、検索エンジン部分に Elasticsearch を採用しています。 Fess の配布物には Elasticsearch を組み込んだ形で配布していますが、 Fess サーバーとは別なサーバーへ切り出して利用することも可能です。 また、 Fess と Elasticsearch でそれぞれで冗長構成を組むことができ、高い拡張性を活かすことができる設計になっています。
Fess Crawler をクロールエンジンとして利用

Fess Crawler は CodeLibs プロジェクトから提供される、クローラフレームワークです。 Fess Crawler はウェブ上にあるドキュメントやファイルシステム上にドキュメントを巡回して収集することができます。 ドキュメント収集もマルチスレッドで同時に複数のドキュメントを効率良く処理することが可能です。 また、扱えるドキュメントは HTML はもちろんのこと、Word や Excel などの MS Office 系ファイル、zip などのアーカイブファイル、画像や音声ファイルなど、数多くのフォーマットに対応しています(画像や音声ファイルの場合はメタ情報を取得します)。

Fess では Fess Crawler を利用して、ウェブ上およびファイルシステム上のドキュメントを巡回して、テキスト情報を収集します。 対応するファイルフォーマットも Fess Crawler が扱うことができるものを検索対象とすることができます。 Fess Crawler でクロール実行するためのパラメータ等は Fess の管理 UIから設定することが可能です。

まず、Fess Crawlerはクローラで、Elasticsearchは検索エンジンなので、ものが異なるので、比較対象とはなりません。ですので、Q2に関しては、クローラと検索エンジンなので、機能が異なります。ここで言う検索エンジンとは、インデックス等、検索に必要な機能だけであって、クロールしてどこかからファイルを収集してくるような機能は持ちません。

次に、Fessの配布物としては、

  • zip
  • rpm
  • deb

を提供していますが、コマンド一つで実行できるようにzip版については、Fessに内包した組み込みElasticsearchを実行して、お試し環境を実行することができます。このFess+組み込みElasticsearch環境は、お試しでしかないため、これを利用し続けるのは非推奨です。

ですので、インストールガイドにあるように

  1. Elasticsearchをインストールする
  2. Fessをインストールして、1のElasticsearchを利用するように設定

という環境で運用する必要があります。ということで、Q1にかんしては、zip版には組み込みElasticsearchでお試し実行はできますが、運用環境構築にはインストールガイドを参照して、それぞれをインストールする必要があります。

Q3に関しては、zip版のFessに組み込みElasticsearchの運用はできません。適切に構築した環境であれば、数千万ドキュメント規模の検索環境も可能ですし、Elasticsearchの構成を調整していけば、それ以上も可能だと思います。

早速のコメントありがとうございました。
社内需要動向を検討して今後の方向性を決めたいと思います。